おとのひび

音楽は、楽しいだけじゃない。

音楽家には旅をさせろ??

クラシック音楽の作曲家って、なんとなく凄い!っていうイメージがありますよね。

何がすごいのかはっきりと分からないけど、音楽室とかに肖像画が掛けてあるし、きっと偉大だったんだろうなーと、私も幼いころは思っていました。
演奏家となって、改めてバッハやモーツァルトの偉大さを思い知らされているのですが、彼らの残した言葉にも尊敬できるポイントがあります。

今回は、そんなクラシック音楽の作曲家が残した名言をご紹介します!

 

 

 

 

音楽家と旅

『旅をしない音楽家は不幸だ。』 by W.A.モーツァルト

皆さんご存知、モーツァルトが残した言葉です。

1756年、オーストリアザルツブルクに誕生した彼は、幼少期の天才っぷりから、神童と呼ばれていました。

幼いころから演奏のためにウィーンやパリ、ロンドン、イタリア各地を旅行していたモーツァルトらしい名言ですね!

私はこの言葉から、旅行しないと演奏できない!という意味ではなくて、音楽が創られた背景を知る意味で、文化や歴史に触れることは大切だというメッセージを考えました。

私もまだまだ勉強不足ですが、「この曲は作曲家がこういう状態の時に創った曲だから、演奏するときも作曲家の感情や思いを考慮して演奏しなければならない」といつも思います。

作曲家自身がとてもつらい状態の時に創った曲なのに、めちゃめちゃテンション高く弾いてしまうと、それはもはやチグハグになっているのです。

一般の人が聴く分には分からないですが、プロが聴くと「この人はちゃんと分かって弾いているな」とか、「全然勉強してないな、分かってない」とか一発でバレてしまいます。

だからこそ音楽高校や音楽大学では必ず音楽史(歴史の授業の音楽バージョン)の授業があるのです。

私は歴史の授業が苦手でしたが、今もう一度勉強し直しているところです。
やっぱりプロとしてクラシック音楽を演奏する限りは、ちゃんと分かっている演奏をしたいですもんね!
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旅行から得たインスピレーション

音楽と旅行の話から派生して、私が実際に旅をして音楽的なインスピレーションが下りてきたときの話をします。

3年前、イタリアのバチカンを旅行しました。
バチカン最大の観光スポットであり、カトリック教会の総本山でもあるサン・ピエトロ大聖堂を訪問した時の感動は今でも忘れません。

旅行記はまた別の記事で書こうと思っているので、詳細は省きますが、大聖堂の中に足を踏み入れた時、何か目に見えないエネルギーに包まれるような感覚に陥ったのです。

天井や柱、壁に施された装飾から漂う宗教的な空気感から、「ここは本当に神聖な場所で、たくさんの人が祈りをささげる場所なんだ」と感じました。

神様や仏様なんて、おなかが痛いときくらいしか信じない私ですが、大聖堂を訪れた時ばかりは神様の存在を信じましたし、これだけの建物を人々に創らせるほどの影響力を持つ宗教に脅威すら覚えました。

サン・ピエトロ大聖堂を訪問した経験から、バッハの曲解釈が深まりました。

バチカンを旅行する以前は、バッハは宗教曲をメインに書いた人ーと浅く理解していただけで、じゃあ宗教曲ってどんなものなのか、なんて考えもしませんでした。

しかし、実際にカトリックの総本山に足を踏み入れ、空気を肌で感じたことで、宗教が人々に与える影響の大きさを感じ取り、この莫大なエネルギーがバッハの音楽の源になっているんだと解釈できました。

「バッハってすごい!」と思ったからこそ、今バッハの曲を演奏するときは必ず、宗教のエネルギーと教会の中の音の響き、そして人々の祈りの声をイメージして演奏するように心がけています。

音楽の解釈が深まったのも、やっぱり旅をしたからなんですよね。

今の時代、ネットで世界のどんな風景でも見ることができますが、実際に足を運ばないと感じられないこともたくさんあります。
音楽のためだけじゃなく、自分の視野を広げるためにも、旅をすることには意義がありそうですね!

ではでは、See you Next!