おとのひび

音楽は、楽しいだけじゃない。

ピアノ練習は筋トレならぬ指トレである

「ピアニストの手はきれいで、指はとってもしなやかで細い…」なんてイメージはありませんか??

ドラマや漫画ではピアニストは優雅なイメージを持たれがちですが、実際は全く優雅ではありません。
練習中は汗だくになりますし、練習を重ねると指はがっちりと力強い見た目になってきます。

むしろ、ピアノ演奏は筋トレに似ています。

今回はピアノの演奏者が普段どんなトレーニングをしているのかについて、できるだけリアルな実態を書いていきます。

 

 

 

 

 

ピアノ練習の消費カロリーは??

タニタの消費カロリー早見表によると、体重60キロの人がピアノを20分弾くと、53キロの消費カロリーになるそうです。
同じくジョギングを20分行うと147キロの消費カロリーになるので、体を動かす運動よりはカロリーを消費しないことが分かります。

しかし、同じピアノの演奏でも弾く曲、時間、エネルギーによって消費カロリーは異なります。
私の場合、1曲の練習が終わる頃には汗だくになっています。

「え、ピアノって指を動かしてるだけなんじゃないの??」と考えられるかもしれません。
実は、ピアノ演奏は全身運動なのです。

テレビでよく見かける、ピアニストが演奏している姿を想像してみてください。
体を大きく動かしたり、腕を振り上げたり、前かがみになったりと、常に体が動いているはずです。
音楽の流れに体を委ねると、自然と体が動いてしまうのです。

激しい曲になると腕にエネルギーを込めますし、フレーズの大きな曲になると全身を使って表現します。
銅像のように体を全く動かさないでピアノ演奏をすることは無いですね。

一生懸命演奏するからこそ、終わった後は汗だく、息切れをしていることもあります。f:id:a-yutaka724:20170616092317j:plain

 

ピアノで使う筋肉と鍛え方

では、ピアノのトレーニングでは体のどこの部分を鍛えるのでしょうか?
演奏家によって個人差があるので、私の場合に絞ってお話しします。

私ははじめて練習する曲の場合、全ての指が独立して動くことを優先したいタイプなので、まずは指を独立させるトレーニングを行います。
具体的には、比較的力の弱い3・4・5の指(中指、薬指、小指)を鍛えるために、様々な運動をさせます。

私の場合、こんなトレーニングを行っています。

  • リズム練習
  • スタッカート練習
  • 意識練習

リズム練習

リズム練習とは、楽譜に書いてあるリズムを崩して、訓練のために異なるリズムに変えて練習することです。

ターンタ、ターンタのリズム(はじめの音に付点をつける)にしたり、タターン、タターンのリズム(後の音に付点をつける)にしたりと、色々とリズムを変えて指の力と独立性を鍛えます。

スタッカート練習

スタッカート練習とは、練習個所の音をスタッカート(音を切るように弾く)で弾くことです。

フレーズが繋がっていようがお構いなしで、音を一つ一つ区切ってしっかりと発音させる練習方法です。

意識練習

意識練習は私が独自に行っている練習方法で、しっかり発音させたい音を弾くとき、指にエネルギーを込めて弾くことを意味します。

できるだけ具体的に言うと、例えば3・4・5の指で鍵盤を弾くときに、鍵盤を抑える前に少し間をあけて、指に力を込めます。
時間的に余裕が生まれるため、より確実に、よりしっかりと発音できるようになります。

以上が私が行っている基礎的な練習方法です。
もちろん曲自体の練習方法はもっとたくさんありますが、指を鍛えるために行っている練習はこんな感じです。

野球やサッカーのスポーツでも同じですが、やはり基礎体力、基礎筋力が無いと、いい球を投げられませんし、強いシュートも打てないのです。
いい演奏をするためには、筋トレならぬ「指トレ」が必要なわけですね。

以上、ピアノのトレーニングの実態でした。

汗だくになって練習している姿を想像していただければ、「優雅な趣味ねー」なんてイメージは覆ったのではないでしょうか??
今回は基礎的な部分のお話でしたが、今後もより応用的な演奏方法についての話は継続していこうと思っています。

ではでは、See you Next!